つばきろく

日常生活の記録と感じたことのメモ

食器を洗いながらふと思うこと 2

大学を出てすこししたころから母が優しくなりました。
それまではややヒステリックというか、もともと子供っぽい人なので、気分や機嫌で子供に当たるような節もありました。自分は大学時代、実家に帰ったときに何度か弟をかばうというか、代わりに抗議したような記憶もあります。
その後、更年期でそれまでとは少し質の違うヒステリーが始まるようになったのですが、そのころから、自分から見ると「良い母親」に見せようとし始めたように感じます。よく言えば優しくなった。


LINEで体を気遣う、欲しいものはないかと尋ねる、仕事等を頑張っていると労わる等。自分は返信しないか、Yes,Noを返すか、という程度ですが


きっとこれらは本心なのでしょう。わかりません。自分がそれまで知っていた母はそんなことを言いませんでした。
ケチをつける/助言・注意する、嫌味を言う/からかう、余計なお世話を働く/世話を焼くの連続でした。前者は私の主観、後者は母の心づもりなのでしょう。


正直、高校の中ごろから接触がほとんどなくなった、さらに今は実家を出てかなり時間が経っている自分にとって、それ以前の記憶とも違う態度の母親は知らない人も同然に感じます。
仕事で知り合った母と同じ年の女性、ぐらいにしか感じないのです。


そんなふうに感じているのに、世にいう母親のような世話焼きをしようとしてくるのですから、違和感はぬぐえません。


働きながら家事をして、子供の面倒を見て、すごいと思います。ただ、それだけです。


きっと、母に優しくしてほしかったのは過去の自分で会って、今の自分に優しくされたところでそのころの自分は嬉しくもなんともないわけです。
過去は取り戻せないのだから、と、あたかも今までもそうだったようにふるまわれることに自分が拗ねているだけのように感じます。


何歳になっても親に対しては子どもなのだなあと実感しました。
全て風邪の間ためていた食器を洗っている時の徒然なることです。

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